身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第22章 第二部【身代わりの王妃】 稚(おさ)な妻
夜になった。重い冠や婚礼衣装を取り去り、比較的軽めの衣装に着替えたユンは大殿の寝所にいた。待つほどもなく扉が外側から静かに開いた。
今宵、初夜を迎える花嫁が到着したのだ。
春花もまた仰々しい婚礼衣装は脱ぎ、白い夜着となっている。寝所の中はふんだんに蝋燭が点されているお陰で、比較的明るい。春花の纏っている夜着が薄物なので、光に透けて身体の輪郭が露わになっている。
だが、初々しい花嫁はそんなことに気づいてもいないらしい。おどおどとした態度は春先に中宮殿で初対面したときと変わらない。もしかしたら、容貌は明姫に似ているけれど、性格はまるで違うのかもしれない。
今宵、初夜を迎える花嫁が到着したのだ。
春花もまた仰々しい婚礼衣装は脱ぎ、白い夜着となっている。寝所の中はふんだんに蝋燭が点されているお陰で、比較的明るい。春花の纏っている夜着が薄物なので、光に透けて身体の輪郭が露わになっている。
だが、初々しい花嫁はそんなことに気づいてもいないらしい。おどおどとした態度は春先に中宮殿で初対面したときと変わらない。もしかしたら、容貌は明姫に似ているけれど、性格はまるで違うのかもしれない。