身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第22章 第二部【身代わりの王妃】 稚(おさ)な妻
美男で知られる三十九歳の国王が相手なのは、春花はすごぶる幸運だと思うべきなのだろう。しかし、相手が王であろうと、裕福な両班であろうと、再婚男であることに変わりはない。しかも、自分だって、他の側室たちの産んだ娘が四人もいる男の後妻になったのではないか。
この結婚は望んだものではない。その想いは、どうしても春花の心から消えなかった。
「中殿は私に抱かれるのが嫌なのか?」
抱かれるというのがよく判らないなりに、恐らくは夫婦の契りを結ぶための行為であろうと漠然と察しはつく。
この結婚は望んだものではない。その想いは、どうしても春花の心から消えなかった。
「中殿は私に抱かれるのが嫌なのか?」
抱かれるというのがよく判らないなりに、恐らくは夫婦の契りを結ぶための行為であろうと漠然と察しはつく。