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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第22章 第二部【身代わりの王妃】 稚(おさ)な妻 

「そのような可愛い顔で私を見てはいけないと言っただろう?」
「おっしゃる意味が判りません」
 春花が困ったような顔で応えると、王は声を上げて笑った。
「流石の領議政も今回ばかりは人選を誤ったな。大方、難しげな本ばかり読んでいて、ろくに男女の事も知らずに育ったのであろうよ」
 王の笑顔はこれまでとは別人のようにやわらかく優しかった。こんな王であれば、春花も怖くはない。むしろ、優しく撫でられる手の感触が心地よくて、ずっと撫でられていたいと思ってしまうほどだ。
「中殿、私には生きていれば、そなたと同じ年の娘がいるはずなのだよ」

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