身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第22章 第二部【身代わりの王妃】 稚(おさ)な妻
初めて聞く話に、春花は眼をまたたかせた。
「そうなのですか?」
「ああ」
王はまた優しい笑顔で頷いた。
「私の最初の子が産まれたのが丁度十七年前、女の子だった。だから、そなたと同じ歳だ」
「亡くなられたのですか?」
王は今度は無言で頷いた。
「申し訳ございません。失礼なことをお訊きしました」
「いや、元々は私の方から始めた話だから」
王は鷹揚に言い、思い出したように、また春花の髪を撫でた。
「そうなのですか?」
「ああ」
王はまた優しい笑顔で頷いた。
「私の最初の子が産まれたのが丁度十七年前、女の子だった。だから、そなたと同じ歳だ」
「亡くなられたのですか?」
王は今度は無言で頷いた。
「申し訳ございません。失礼なことをお訊きしました」
「いや、元々は私の方から始めた話だから」
王は鷹揚に言い、思い出したように、また春花の髪を撫でた。