身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第23章 第二部【身代わりの王妃】 抜け殻
「和寿も元気にしていたかな?」
ユンはまだ三歳になったばかりの末娘のふっくらとした頬をつついた。和寿の顔が少し熱いのが気になり、ユンは仁嬪に問いかけた。
「和寿は熱があるのか?」
「はい、昨夜から咳も出ますし、風邪を引いてしまったようなので、心配です」
今ひとりの側室が生んだ第四王女は和蘭翁主と同い年である。いずれの王女も病気らしい病気もせず健やかに生い立っているが、末の和寿翁主だけが病弱なのは気掛かりだった。
「それは良くないな。内医院の医官には診せているのであろうな?」
「はい。早々に薬を処方して貰いましたゆえ、熱も昨夜よりは下がりました」
ユンはまだ三歳になったばかりの末娘のふっくらとした頬をつついた。和寿の顔が少し熱いのが気になり、ユンは仁嬪に問いかけた。
「和寿は熱があるのか?」
「はい、昨夜から咳も出ますし、風邪を引いてしまったようなので、心配です」
今ひとりの側室が生んだ第四王女は和蘭翁主と同い年である。いずれの王女も病気らしい病気もせず健やかに生い立っているが、末の和寿翁主だけが病弱なのは気掛かりだった。
「それは良くないな。内医院の医官には診せているのであろうな?」
「はい。早々に薬を処方して貰いましたゆえ、熱も昨夜よりは下がりました」