テキストサイズ

身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第23章 第二部【身代わりの王妃】 抜け殻

「春花」
 名を呼ばれて、少女が振り向く。そこにユンを認めて、彼女は黒い瞳を一杯に見開いた。
「チ、チョナ」 
 シッと人差し指を春花の唇に当てた。
「ここでは身分が露見するような言葉は使わない方が良い」
「は、はい。旦那さま」
 春花は素直に呼び方を変えた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ