身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第24章 第二部 【身代わりの王妃】 ひそやかな恋情
ユンの視線に気づいたのか、春花はまたも恥ずかしげに笑う。
「殿下があの花をお気に召したご様子でしたので、一輪だけ、花にごめんなさい、許してねと謝って貰ってきました」
この娘なら真剣に花に向かって〝ごめんなさい、許してね〟と言うだろう。その光景が見えるような気がして、ユンは思わず微笑んだ。
「こうして飾っておくのも良いが、やはり、これがいちばん花も歓ぶだろう」
ユンは一輪挿しから花を抜くと、春花の黒髪に飾った。
「うん、なかなか似合う。どんな簪よりも、そなたには似合うぞ」
「殿下があの花をお気に召したご様子でしたので、一輪だけ、花にごめんなさい、許してねと謝って貰ってきました」
この娘なら真剣に花に向かって〝ごめんなさい、許してね〟と言うだろう。その光景が見えるような気がして、ユンは思わず微笑んだ。
「こうして飾っておくのも良いが、やはり、これがいちばん花も歓ぶだろう」
ユンは一輪挿しから花を抜くと、春花の黒髪に飾った。
「うん、なかなか似合う。どんな簪よりも、そなたには似合うぞ」