身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第25章 第二部 【身代わりの王妃】 想いのゆくえ
その科白はユンを激怒させるには十分であった。
「それは本気の言葉か、中殿」
「―はい」
負けん気の強い瞳で見返され、ユンの理性の糸も流石にここで切れた。
「それでは、そなたを今宵、私の妻にする」
その言葉の意味を春花はすぐに理解できなかったようだ。ユンは立ち上がり彼女に近づくと、いきなり膝裏を掬い抱き上げた。
「―殿下?」
驚愕の表情を浮かべる春花には構わず、彼は春花を抱いたまま次の寝所へと続く扉を乱暴に開けた。
「それは本気の言葉か、中殿」
「―はい」
負けん気の強い瞳で見返され、ユンの理性の糸も流石にここで切れた。
「それでは、そなたを今宵、私の妻にする」
その言葉の意味を春花はすぐに理解できなかったようだ。ユンは立ち上がり彼女に近づくと、いきなり膝裏を掬い抱き上げた。
「―殿下?」
驚愕の表情を浮かべる春花には構わず、彼は春花を抱いたまま次の寝所へと続く扉を乱暴に開けた。