身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第25章 第二部 【身代わりの王妃】 想いのゆくえ
結婚すれば、妻は夫と閨をともにしなければならない。良人が求めれば、いつでも身体を差し出さねばならない。ましてや春花は王妃であり、良人はこの国の王なのだ。王妃たる自分は嫁いでくる前から〝跡継ぎを産む〟という重責を課せられている身だ。
それにつけても昨日の優しかった王の笑顔が思い出され、春花は涙ぐんだ。チョゴリから菫青石のノリゲを外し、ひとしきり眺めた。
急に烈しい疲労感を憶えて、そのまま床に寝転がった。王がくれたノリゲを握りしめ、春花は眼を閉じ、深い眠りの底へと落ちていった。
それにつけても昨日の優しかった王の笑顔が思い出され、春花は涙ぐんだ。チョゴリから菫青石のノリゲを外し、ひとしきり眺めた。
急に烈しい疲労感を憶えて、そのまま床に寝転がった。王がくれたノリゲを握りしめ、春花は眼を閉じ、深い眠りの底へと落ちていった。