身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第3章 第一話【桜草】 逢いたくて~恋ごころ~
その隙に明姫は急ぎユンの身体をかいくぐり、彼から離れた。
「明姫、諦めろ。そなたは今宵、私のものになるのだ」
「何でなの? ユン、無理強いはしないって言ったじゃない。約束したのに」
最後は涙混じりの声になった。
「済まない。だが、そなたを手放すことなど最早、考えられないのだ」
「いやっ、誰か、助けて。助けて」
壁際まで追いつめられた明姫は、とうとう泣き出した。ユンが再び襲いかかってきて、明姫は悲鳴を上げる。
「ユン、止めてよ。お願いだから、止めて」
どうして、こうなるの? あの優しいユンがまるで別人のように豹変して欲望のままに自分を犯そうとしている。その現実がどうしても信じられなかった。
「明姫、諦めろ。そなたは今宵、私のものになるのだ」
「何でなの? ユン、無理強いはしないって言ったじゃない。約束したのに」
最後は涙混じりの声になった。
「済まない。だが、そなたを手放すことなど最早、考えられないのだ」
「いやっ、誰か、助けて。助けて」
壁際まで追いつめられた明姫は、とうとう泣き出した。ユンが再び襲いかかってきて、明姫は悲鳴を上げる。
「ユン、止めてよ。お願いだから、止めて」
どうして、こうなるの? あの優しいユンがまるで別人のように豹変して欲望のままに自分を犯そうとしている。その現実がどうしても信じられなかった。