身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第3章 第一話【桜草】 逢いたくて~恋ごころ~
ユンが眼を見開いた。その瞳に宿っていた凶暴な光が俄に揺らぎ始め、直に消えた。代わりに不安そうな表情が端正な顔に浮かぶ。
「明姫、いかがした?」
「脚が痛い」
明姫は泣いて訴える。思いきり開かされた太腿の付け根もむろん痛みを訴えていたけれど、今はむしろ鞭打たれた傷の方が痛かった。
「―」
明姫の脚を改めて見つめ、ユンは息を呑んだ。白い脹ら脛には紅いみみず腫れが走り、所々膿んでいる。
「そなた、どうして」
問いかけて、言葉を飲み込む。何が原因で鞭打たれたかはすぐに彼にも理解できた。
「うっ、うっく」
明姫は身を震わせながら泣きじゃくっている。
「明姫、いかがした?」
「脚が痛い」
明姫は泣いて訴える。思いきり開かされた太腿の付け根もむろん痛みを訴えていたけれど、今はむしろ鞭打たれた傷の方が痛かった。
「―」
明姫の脚を改めて見つめ、ユンは息を呑んだ。白い脹ら脛には紅いみみず腫れが走り、所々膿んでいる。
「そなた、どうして」
問いかけて、言葉を飲み込む。何が原因で鞭打たれたかはすぐに彼にも理解できた。
「うっ、うっく」
明姫は身を震わせながら泣きじゃくっている。