身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第3章 第一話【桜草】 逢いたくて~恋ごころ~
彼女は笑って首を振った。
「ううん。それはもう良いの。だって、元はといえば、私の不注意だもの。後宮女官としてお仕えする身で大切な王室の書物を傷つけてしまった罪は逃れられないわ。たとえ、どんな罰を与えられても潔く受けるつもりよ」
その言葉に、ユンが声を荒げた。
「そんな馬鹿な話があるか! 明姫の心がけは女官としては模範的なものかもしれないが、私は認められない。もし、その程度でそなたを罰する者があるというのなら、私が止めさせてやる。実の母であろうと、そなたを傷つける者は容赦しない」
「ユン、何をそんなに怒っているの? あなたが私を庇おうとしてくれているのは嬉しいけれど、正直、国王さまでも大妃さまを止めるのは難しいと思うわよ」
「ううん。それはもう良いの。だって、元はといえば、私の不注意だもの。後宮女官としてお仕えする身で大切な王室の書物を傷つけてしまった罪は逃れられないわ。たとえ、どんな罰を与えられても潔く受けるつもりよ」
その言葉に、ユンが声を荒げた。
「そんな馬鹿な話があるか! 明姫の心がけは女官としては模範的なものかもしれないが、私は認められない。もし、その程度でそなたを罰する者があるというのなら、私が止めさせてやる。実の母であろうと、そなたを傷つける者は容赦しない」
「ユン、何をそんなに怒っているの? あなたが私を庇おうとしてくれているのは嬉しいけれど、正直、国王さまでも大妃さまを止めるのは難しいと思うわよ」