身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第3章 第一話【桜草】 逢いたくて~恋ごころ~
「私だって、今すぐにでも、そなたを抱きたいよ。そなたを早く妻に迎える方法がないわけではないんだ、明姫。だが、その方法を取れば、周囲の反対を押し切って、事をかなりごり押ししなければならない。私はできるだけ皆に祝福され認められて、そなたを晴れて妻に迎えたい。その方が後々、そなたにも無用の風当たりがなくて良いからね。私の独断で事を推し進めて結婚すれば、そなたが辛い想いをするかもしれない。だから、もう少しだけ辛抱してくれ。必ず、そなたと祝言を挙げられるようにしてみせる」
明姫はユンの腕の中で頷いた。
「良い子だ、私を信じていて欲しい」
ユンが明姫の髪を愛おしげに撫でた。まるでこの上なく大切なものにするように。
明姫はユンの腕の中で頷いた。
「良い子だ、私を信じていて欲しい」
ユンが明姫の髪を愛おしげに撫でた。まるでこの上なく大切なものにするように。