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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り

「両班の令嬢と下僕の恋か?」
「幾ら取り締まりを厳しくても、人の心まで取り締まれないのに」
 明姫は小さな溜息をつき、足許の小石を靴の先で蹴った。
「ねえ、この服をどう思う?」
 ユンが眼を見開き、微笑んだ。
「似合ってるぞ、凄く。まるで明姫のために作ったようだ」
「この服を私にって贈ってくださった方がいるみたいなの。崔尚宮さまから三日前に渡されたのよ。今日の外出にもこの服を着ていくようにって言われて。何が何だか皆目判らないことばかり。それに」
 明姫は唇を噛んだ。

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