身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
その祖母の言葉で、明姫はすべてを理解した。恐らく来客用の部屋はもう少し金をかけた内装にしているに違いない、と。少なくとも脚の取れた文机や枯れた花はないはずだ。孫娘だから、内輪だし取り繕っても仕方ないということで、私室の方に通したのだろう。
ユンがやおら立ち上がった。両手を組み、高く持ち上げ、また座って手をつかえて深々と頭を垂れる。目上の人に対する最上級の礼を表す拝礼(クンジヨル)である。
ユンが拝礼をする側で、明姫も合わせて女性式の拝礼を行った。
クヒャンは拝礼する二人を満足げに眺めている。ひととおりの挨拶が終わると、祖母は明るい声音で切り出した。
「明姫、随分と長い間、顔を見せてくれなかったのね」
ユンがやおら立ち上がった。両手を組み、高く持ち上げ、また座って手をつかえて深々と頭を垂れる。目上の人に対する最上級の礼を表す拝礼(クンジヨル)である。
ユンが拝礼をする側で、明姫も合わせて女性式の拝礼を行った。
クヒャンは拝礼する二人を満足げに眺めている。ひととおりの挨拶が終わると、祖母は明るい声音で切り出した。
「明姫、随分と長い間、顔を見せてくれなかったのね」