身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第1章 第一話 【桜草】 桜草の出逢い
「それはよく判ったが、そなたはこれをどうするつもりだったのだ?」
熱弁をふるおうとしていたのを遮られ、明姫は鼻白んだ。
「大妃さまが今日は、おん自ら新しいご側室に講義をなさるのよ。連綿と続いてきた王室の歴史をご側室にお教えなさるの」
「まったく母上さま(オバママ)も伯父上も諦めが悪いな」
男の呟きは低く、明姫には聞こえない。彼は頷くと、いとも気安く請け負った。
「その件ならば、私が国王殿下(チュサンチョナー)にお願いしておこう」
「え?」
熱弁をふるおうとしていたのを遮られ、明姫は鼻白んだ。
「大妃さまが今日は、おん自ら新しいご側室に講義をなさるのよ。連綿と続いてきた王室の歴史をご側室にお教えなさるの」
「まったく母上さま(オバママ)も伯父上も諦めが悪いな」
男の呟きは低く、明姫には聞こえない。彼は頷くと、いとも気安く請け負った。
「その件ならば、私が国王殿下(チュサンチョナー)にお願いしておこう」
「え?」