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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第5章 第一話【桜草】 別離という選択

「母上」
 更に呼びかけると、大妃があからさまに吐息をついた。
 やれやれ、溜息をつきたいのは、こちらなのに。ユンは内心、辟易としながら、それでも態度だけは丁重に言う。ここで気難しい母を怒らせてつむじを曲げられては困るのだ。
「殿下は私の申し上げたいことがまだお判りにならないようですね」
 黙りを決め込んでいた大妃がやっと口をきいたので、ユンはホッとして頷いた。
「申し訳ございませんが、私には皆目見当もつきません」

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