身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第1章 第一話 【桜草】 桜草の出逢い
その夜、明姫は崔尚宮に昼間の失敗を報告した。色々と考えた末、やはり正直に話した方が良いと判断したのである。
崔尚宮はすべての話を聞き終えた後、あからさまに溜息をついた。
「よりにもよって、王室の歴史書の表紙を破るとは、大変なことをしでかしたな」
「申し訳ありません。私の不注意です」
深々と頭を下げるのに、崔尚宮はまた吐息をついた。
「そのようなこと、いちいち言わずとも判っておる」
更に、何度目とも知れぬ溜息をつき、声を低めた。
崔尚宮はすべての話を聞き終えた後、あからさまに溜息をついた。
「よりにもよって、王室の歴史書の表紙を破るとは、大変なことをしでかしたな」
「申し訳ありません。私の不注意です」
深々と頭を下げるのに、崔尚宮はまた吐息をついた。
「そのようなこと、いちいち言わずとも判っておる」
更に、何度目とも知れぬ溜息をつき、声を低めた。