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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第6章 第二話 【桔梗の涙】 予知夢

 火事に見せかけて屋敷ごと証拠を隠滅した。まだ六歳であった明姫は老齢の執事と生命からがら逃げ出し、助かった。その後、母の実家(さと)方に引き取られたものの、そこでも左議政の刺客に何度も生命を狙われ、ついに伯母の崔尚宮(チェサングン)の意向で後宮に上がることになった。
 国王のお膝元である宮殿に身を潜めれば、流石に身の危険もなくなるのではという伯母の機転は見事に的中し、明姫は女官見習いとして後宮で無事に過ごすことができた。

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