身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第6章 第二話 【桔梗の涙】 予知夢
「これも殿下に頂いた品であることに変わりはないのよ」
大切そうにノリゲに触れながら言うと、ヒャンダンも微笑んだ。
「よほど大切な想い出のこもったお品なのですね。それにしても、殿下の御事をお話しになられるときの淑媛さまのお顔のお幸せそうなこと! この私ですら、妬けてしまいますわ」
「や、やだわ。ヒャンダンったら、からかわないで」
頬を染める明姫に、ヒャンダンが言う。
「名案があります。今のように殿下の御事ばかりをお考えになっていれば、お顔の色も明るくなって健康的に見えますよ?」
大切そうにノリゲに触れながら言うと、ヒャンダンも微笑んだ。
「よほど大切な想い出のこもったお品なのですね。それにしても、殿下の御事をお話しになられるときの淑媛さまのお顔のお幸せそうなこと! この私ですら、妬けてしまいますわ」
「や、やだわ。ヒャンダンったら、からかわないで」
頬を染める明姫に、ヒャンダンが言う。
「名案があります。今のように殿下の御事ばかりをお考えになっていれば、お顔の色も明るくなって健康的に見えますよ?」