テキストサイズ

身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第11章 第二話 【桔梗の涙】 しばらくの別離  

 唇から首筋へ、鎖骨を経て豊かな胸の谷間へと。十月下旬の夜はもうかなり冷え込むが、露わになった乳房の先端がくっきりと立ち上がったのは、何も寒さのせいだけではない。
 ユンに数え切れないほど抱かれた身体は、もう以前の明姫のものではない。何も知らなかった無垢な少女から男の愛撫を受けることに慣れた女の身体へと作り替えられた。
 ユンに見つめられていると思うだけで、明姫の身体は敏感に反応する。まろやかな乳房の先端は固く尖り、男に触れられるのを待っている。すんんなりと伸びた両脚の狭間は、やがて逞しい彼自身を受け容れる瞬間を待ちわび、しっとりと蜜を潤わせている。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ