身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第12章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再会
更に温嬪を嬪に任命した以上、領議政(ヨンイジョン)の養女尹昭儀をそのままにしておくこともできず、やむなく同じように賢嬪として遇することになった。
まだ二十四歳の国王の後宮は淋しいものだった。正室一人に側室二人はいるが、王が妻妾と夜を過ごすことはなく、ユンはいつも大殿(テージヨン)でたった一人で寝むのが日課になっている。従って新たに王の御子が生まれるはずもなく、このままでは王位を継ぐべき世子(セジヤ)さまのご誕生も危ぶまれるとの声が臣下たちからも上がっている。
もちろん、領議政ペク・ヨンスを初め、たくさんの臣下たちは己が娘を入内させ、何とか王の心を得ようと試みたが、肝心の王が新しい妃を迎えるつもりはないと断固として突っぱねた。
まだ二十四歳の国王の後宮は淋しいものだった。正室一人に側室二人はいるが、王が妻妾と夜を過ごすことはなく、ユンはいつも大殿(テージヨン)でたった一人で寝むのが日課になっている。従って新たに王の御子が生まれるはずもなく、このままでは王位を継ぐべき世子(セジヤ)さまのご誕生も危ぶまれるとの声が臣下たちからも上がっている。
もちろん、領議政ペク・ヨンスを初め、たくさんの臣下たちは己が娘を入内させ、何とか王の心を得ようと試みたが、肝心の王が新しい妃を迎えるつもりはないと断固として突っぱねた。