身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第13章 第三話 【観玉寺の廃妃】 涙の味
寝所の扉一つ向こうには大勢の尚宮や内官たちが控えている。国王の夜伽を務めるのが側室であれ王妃であれ、それは通例である。ユンは明姫が外にいる者たちをはばかり声を押し殺しているのを見ると、面白がって、わざと彼女に声を上げさせようとする。
絹の褥に顔を押しつけて声を洩らすまいと堪えている明姫の身体の感じやすい部分を責め立ててきた。つまり、ユンとのこれまでの営みはすべて間近にお付きの者たちがいることを意識して行わなければならなかった。
絹の褥に顔を押しつけて声を洩らすまいと堪えている明姫の身体の感じやすい部分を責め立ててきた。つまり、ユンとのこれまでの営みはすべて間近にお付きの者たちがいることを意識して行わなければならなかった。