身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第13章 第三話 【観玉寺の廃妃】 涙の味
本当にそんな日が来るのだろうか。ユンに慈鎮の―民の悲痛な叫びを伝えられる日が自分にあるのか? だが、もし今度、ユンが訪ねてきてくれたとしたら、必ず慈鎮の言葉を伝えるだけは伝えてみようと思った。
もしかしたら、慈鎮は五日前にこの寺を訪ねた男―ユンが明姫の房に泊まったのも知っているのではないか。だからこそ、こんな山奥まで廃妃を訪ねてくる人物といえば一人しかないことを知っている。
そこまで考えて、ユンの泊まっていったことを知るならば、まさか房内で繰り広げられた営みまで知っているのではと思い至り、カーッと身体中の血が沸き立つような恥ずかしさに見舞われる。
もしかしたら、慈鎮は五日前にこの寺を訪ねた男―ユンが明姫の房に泊まったのも知っているのではないか。だからこそ、こんな山奥まで廃妃を訪ねてくる人物といえば一人しかないことを知っている。
そこまで考えて、ユンの泊まっていったことを知るならば、まさか房内で繰り広げられた営みまで知っているのではと思い至り、カーッと身体中の血が沸き立つような恥ずかしさに見舞われる。