身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第13章 第三話 【観玉寺の廃妃】 涙の味
何と眼前で涙を流しているのは、女官のヒャンダンであった。後宮では明姫付きの女官として最後まで忠勤を励んでくれた。かつての親友であり同僚でもある。
「よく―よく来てくれたわね」
明姫も込み上げてくる様々な感情に声を詰まらせた。
「お逢いしとうございました」
ヒャンダンは滂沱の涙を流しつつ、明姫に抱きついた。明姫もまた自分よりはかなり上背のあるヒャンダンを抱きしめる。
「このような辺鄙な山寺でどのようにお暮らしかと、毎日そればかりを案じておりました」
ヒャンダンは泣きながら訴えてくる。
「よく―よく来てくれたわね」
明姫も込み上げてくる様々な感情に声を詰まらせた。
「お逢いしとうございました」
ヒャンダンは滂沱の涙を流しつつ、明姫に抱きついた。明姫もまた自分よりはかなり上背のあるヒャンダンを抱きしめる。
「このような辺鄙な山寺でどのようにお暮らしかと、毎日そればかりを案じておりました」
ヒャンダンは泣きながら訴えてくる。