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　裏腹に両班として生まれても、親の財産で放蕩の限りを尽くし、ろくに学問しない者もいる。そんな何の志もない若者でも、親の位階が高ければ、ただそれだけで科挙を受け将来は高官になるのだ。むろん、受験は形式だけで、初めから合格は決まっている。ろくに勉強しない者に難関中の難関といわれる科挙に合格できるだけの能力があるはずがない。
　そんなろくでもない男が大臣となり、この国を思いのままに動かす権力を手にした時、この国はどうなってしまうのだろう。考えただけで、ゾッとするのは自分だけだろうか？