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夢で逢えたなら~後宮秘談~

第3章 結ばれる

 しかし、今度は身体が受けつけなかった。胸がひりつくように灼け、百花は片手で胸を押さえ、その場にくずおれた。
 苦しい。喉が、胸が、身体中が燃えるようだ。
「何だ、ふた口飲んだだけで、もう降参か?」
 頭上から王の声が降ってきて、百花はハッと顔を上げる。いつのまに傍に来たのか、王が傍らにいた。
「まあ、女だてらに、やたらと酒豪なよりは良いか」

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