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夢で逢えたなら~後宮秘談~

第4章 愛撫

 どんなことがあっても、心だけは渡さないと決めたのだ。身体は欲しいままにされようとも、心は、いちばん大切なものは差し出さないと。
 その誓いを破ってはならない。
「ホウ、どこまでも強情なことだな。あまり可愛げがないのは感心しないぞ?」
 王は笑いながら、今度は百花の身体を抱き起こし、自分の上に乗せた。体勢的には王と向かい合うような格好で彼の膝の上に乗っている。抵抗しようにも、最早、その気力すらなかった。
 百花の白い身体は今や、王のなすがままになっている。

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