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夢で逢えたなら~後宮秘談~

第4章 愛撫

「もっと脚を開け」
 居丈高に命じられ、百花は幼児がするように厭々と小さく首を振ることで抵抗の意を示す。だが、むろん、王が意に介するはずもなく、高々と持ち上げられた身体は限界まで両脚をひろげさせられ、再び膝の上に跨らされた。
「もう、お止め下さい、殿下。許して」
 百花の黒い瞳から大粒の涙がどめどなく溢れる。
「予はそなたからの挑戦に応えているだけだ」
「挑戦―?」
 百花は涙に曇った眼で王を見た。

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