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夢で逢えたなら~後宮秘談~

第4章 愛撫

 男に抱かれてよがり狂う自分の身体は信じられないほど、淫らに作り替えられてしまった。
 それも、王はちゃんと心得ている。
 百花がどのような烈しい愛撫にも髪の毛ひとすじ満たさず、喘ぎ声一つあげまいと、懸命に歯を食いしばり、唇を噛みしめているのを。褥に顔を押しつけて、声を噛み殺しているのを。
 その悲愴な努力な挑むかのように、王は百花の身体を執拗に責め立て、何とか乱れさせようと躍起になる。

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