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夢で逢えたなら~後宮秘談~

第4章 愛撫

 それでも、流石に今日は涙がじんわりと滲んだ。
 何故、自分がこうまでいたぶられ、酷い扱いを受けねばならないのだろうかと惨めな気持ちになるのは、こんなときだ。
 秘められた狭間を断続的に襲う痛みに堪えつつ、百花は盥を持ち、ゆっくりと歩き始めた。が、痛みを堪えながらなので、どうしても歩き方は不自然になる。
 少し歩いたところで、背後から声をかけられた。

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