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夢で逢えたなら~後宮秘談~

第4章 愛撫

「何がおかしい」
 一方、楊尚宮は、ムッとしたようにあらぬ方を向く王に笑みを含んだ声音で言った。
「お二人ともよく似ているのですよ。主上(サンガン)さま(マーマ)。だから、反発し合うのかもしれません」
「何だと!」
 王がいきり立った。
「予とあの冷淡な女のどこがどう似ていると申すのだ?」
 楊尚宮は少し考えるようなそぶりを見せ、笑いながら応えた。

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