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夢で逢えたなら~後宮秘談~

第5章 妖婦

「何を甘えたことを言ってるの!? 良い、これから私が言うことをよく聞きなさい。あなたはお母さん(オモニ)になったの。たとえ、それが意に添わない妊娠であろうと、親になった以上、子どもに対して親としての責任があるのよ。殊に母親は子どもに愛情をたっぷりと注いで上げなければ」
 姉のように叱りつける昌淑に、百花は涙眼で訴えようとする。
「でも―」

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