テキストサイズ

夢で逢えたなら~後宮秘談~

第2章 揺れる、心

 別に洗濯する前の衣服を手にしたわけでもなし、何も穢れたというほどのこともあるまいと内心は思ったのだけれど、どうやら余計なひと言は更に崔尚宮の苛立ちを募らせたらしい。
 そう、今朝の顛末は何故か、しっかりと崔尚宮に伝わっていたのである!
 しかも、当事者の百花でさえ、王がその後、取ったおよそ王者らしからぬ行動の一切を知らなかったのだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ