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エンドレス

第40章 相談

満足するまで唇を重ねてあげると、薫が久美の胸の中へ抱かれるように収まった。
快感の波にのまれ、うっとりとしていた。

こうして薫を抱いているだけで、久美は幸せだった。
気持ちが満たされていくのを感じる。
薫の髪を撫でながら、ふたりの時間が永遠に続く事を願っていた。

ふと昨夜の直哉の告白を思い出していた。

・・・

夫に薫との関係を、セックスを見せれば・・いつでも薫に会えるようになるかもしれない・・
この幸せを手に入れる事ができる・・

夫は私を女性に差し出したいのだから・・
薫との関係を知れば、夫は喜んで私を抱かせることだろう。
かなり高い確率で、そうなるはず・・

問題は、薫が受け入れてくれるかどうか・・
男嫌いの薫が、はたして夫の前で私を抱く事を了解してくれるだろうか・・

胸の中の艶やかな薫の顔を見ながら、あれこれと考えを巡らせた。

「・・くみネェ・・もう大丈夫・・」

薫が興奮から醒めて、久美の胸から顔をあげた。
そっと優しくキスをして、薫の顔を覗き込むと、久美は思いきって切り出した。

「・・かおちゃん・・話があるの・・」

薫が拒めば、それまでの事。
夫の性癖を薫に話してみる事にした。

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