テキストサイズ

一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~

第2章 【残り菊~小紅と碧天~】 恋一夜

 こんなところで準平の思い通りにされてしまうなんて、絶対にいやだった。
「思ったとおりだ。柔らかくて大きいな。色や形はどんなのか、見せて貰おうじゃねえか、なあ?」
 力任せらに乳房を掴まれ、揉み込まれながら、酒臭い息を吹きかけられた。
―いやっ、誰か。助けて。
 小紅の眼には涙が溢れた。視界が涙の幕で曇って、何も見えなくなってしまう。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ