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一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~

第3章 【残り菊~小紅と碧天~】 旅立ち

「先生、いかがでしょうか」
 既に診立ては聞いた後だったが、一縷の望みを託して問えば、老齢の医者は難しげな表情で首を振った。

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