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ガチャ！



執事「見つけましたよ」

北「わわわっ、変なオヤジだ」

執事「誰が変なオヤジですか私はここの執事です」

北「ひ・つ・じ？」

執事「執事！」

北「ガハハハ、むきになって馬鹿じゃね ｸｽｯ」

執事「バカとはなんです、馬鹿とは！それよりあなた臭いますね」

北「はあっ？」

執事「この耳と尻尾もかなり汚れていますし一体なんの動物なんです？」



あはっ、森の中を逃げ回っていたからかな。



執事「とにかく至急」

北「幻想館なんかには行かねぇよ」

執事「はっ？」

北「いーだ、あっかんべ」

執事「なっ」



ガチャ、バタン！



執事「こらぁーっ、お待ちなさい」



ダダダダダッ！

捕まえられるものなら捕まえてみな。

ドカッ！



北「いってー誰だよ、こんな所で突っ立っていやがってよ」

藤「北山？」

北「ふっ、藤ヶ谷！」



と、そこへ。



執事「藤ヶ谷さま、その者を捕まえて下さい」



わっ、やっべ。

逃げようとしたらグイッと腕を掴まれてしまい。



北「ちょ、放せ」

藤「ジッとしていな」



えっ？



執事「ﾊｧﾊｧﾊｧ、もう観念しなさい」

北「ちっ」

執事「さぁー藤ヶ谷さま、その者を私に」

藤「悪いが、おまえに渡すつもりはない」

執事「はい？どういう事でしょう」

藤「あんた自分で言ったんじゃん獣人を飼えって」

執事「では？」

藤「行くよ北山」

北「行くってどこへ？」

藤「いいから、ついてくれば」

北「いっ、いてぇよ藤ヶ谷ひっぱるんじゃね」

藤「ったくなんで俺が」

北「へっ？」



藤ヶ谷は何故だかブツブツ言いながら、俺の腕を引っ張って行き。

あの変なオヤジもそれ以上ついては来なくて。

相変わらず意味不明だ…

そのまま部屋へと連れてかれ心の中でボソッと呟く。

わけ分からないと―