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幻想世界☆

第9章 寄り添う心①

北「よっ、あわあわ、シャワシャワぶくぶくぅー」



はぁーもういいや、フッ

その前に、浴室から自分が出ろって話だよな。

だけど―



藤「終わったか?」

北「おう」



振り返った瞬間、固まってしまった。

えっ、北山?マジで。

その白い毛並みは、銀色に輝き。

眼を見張るばかりの美しさで。



藤「ぁ…‥」

北「なに?どしたの」



きょとんとした顔の北山、シンボルを丸出しにし。



藤「ちょっと待ってろ」



俺は慌ててタオルを取りに行くと、それを投げ入れ。

バサッ!



藤「早く拭いて、こっちへ来い」

北「ほーい」



見ていたのは、見ていたかったから。

ふっ、男の性(サガ)ってやつ惚れてるからな俺は北山に



北「出たぞぉー」

藤「そこに、ドライヤーがある」

北「おっ、Thank You ニコッ」



ブオォォー

こいつ、なんの動物なんだろ?

ブオォーブォー



塚「気になるよねぇ」

藤「うんって、わっ!?」

塚「ひょー藤ヶ谷いい加減に慣れてよ」

藤「まだ2回目だろ」

塚「あはははっ」



ブオォォー



塚「これだけは言っておく北山は」



ブォーブオォォー



塚「屋良にぃからの伝言だよ」

藤「えっ?」

塚「いい絶対に」



ブオォォー



北「藤ヶ谷、乾かすの終わったぁ ニコッ」

藤「あっ、あぁ」



気がつくと塚ちゃんはいなくなっていて。

“護ってやってね”

護るさ絶対にこいつは俺の一番の宝物だから。

誰にも渡しはしない―




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