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幻想世界☆

第9章 寄り添う心①

・北山side

鏡の中の自分、へぇ俺ってこんなんだったんだ。



藤「北山?」



試しに、いろんなポーズをとってみる。

ふーん、なかなかイケてるじゃん ニヤッ



藤「おい、北山ってば」

北「うおっち、なんだわ」

藤「お前なにをやっているんだよ?」

北「あはっ」



ジーッと俺を見つめる藤ヶ谷の瞳。

んなに?なんか、おかしなところでもあるか。



藤「このままじゃ、不味いよな」



なに…が?キョトン



塚「藤ヶ谷いいものを持って来たよーニコッ」

北「うえっ、塚ちゃん!?」



とつぜん現れた塚ちゃんが



塚「これなんかどう」

藤「んっ?」



あぁーっ、それさっき俺がニカと見つけた缶詰もどき



藤「なんに使うやつ?」

塚「毛染めさ」

藤「はっ?」

塚「この世界では、自分のペットを着飾ったりする時は毛も染めているらしい」

藤「つまり」

塚「そっ、ペット専用ってわけ」

藤「へぇいろんな色があるんだな」

塚「さしずめ、俺だったら黄色」

藤「どうして?」



塚ちゃんは既に、髪の毛が金髪だろ。



塚「メンバー全員を俺色に染めてやる、ニカッ」

藤「‥‥‥」



あっ、そういう意味ね。



藤「でっ、でもさ北山だけ染めたら逆に目立っちまうんじゃ」

塚「だったら、全員やってしまえばいいだけのことでしょ」

藤「えっ」



全員?



塚「取り合えず、藤ヶ谷は何にするのか先に色を決めちゃって」

藤「あ、うん」

北「???」

塚「じゃあ、他の連中にも配って来るね ニコッ」



そう言うと塚ちゃんは颯爽と去って行き。

目の前には、ピンクと赤の缶が2つ。




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