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ニ「ふーん、思った以上にいいじゃん」



俺とミツのカラー色をメッシュにし満足気に鏡を見つめているニカ。



宮「千ちゃん綺麗、ｳｯﾄﾘ」

千「分かったから、そんな眼で見るなよ」



悪い気はしないけど､ﾊﾊｯ



ニ「ねぇーこれから、どうする？」

千「そうだなぁ」



が、その時だったガチャッと扉が開き。



執事「お楽しみのところ、まことに申し訳ありませんが迎えに参りました」

千「はっ？」

ニ「なに？迎えって」

執事「貴方を連れに来たのです」

ニ「えっ」

宮「どういう意味？」



とつぜん現れた執事がニカを連れて行くと言い出し。



執事「宮田さまが契約した獣人は、初めに連れて来たこの白猫だけです」

宮「でもペットは２人までＯＫなんでしょ？」

執事「はい、しかし契約はまだですよね？ﾆﾔｯ」

宮「それ…は」

ニ「なに？その契約って」

執事「ですから、飼うのは構いませんが別のお部屋で願います」

千「そんなぁ」

執事「それで黒猫とも契約を交わすというのであれは２号さん、いわば愛人となります」

ニ「はあっ？」

執事「そのときは宮田さまが、お部屋へ通って頂くという形で」

宮「なっ」

執事「宜しいでしょうか？では行きましょう」

ニ「ちょ、待てって」



グイッと腕を掴まれ執事に引っ張られてくニカ。



千「ニカ！宮田、なんとかしてくれよ」

宮「くっ」

千「宮田あぁーっ」



ガチャ、バタン！

“うっそー”ガクンと床に膝をつき茫然とドアを見つめた。

寂しがり屋のニカ。

現実と夢が繋がっている事を知った矢先にまるで隔離されるかの如く。

独り引き離されてしまい、大丈夫だろうか？

俺は、心配で堪らなかったんだ。



宮「千ちゃん大丈夫きっと大丈夫さ、ギュッ」

千「宮田、ｸｯ」



目を覚ましたら、すぐ会いに行くから。

お前のところへー