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幻想世界☆

第13章 想うがゆえ

・藤ヶ谷side

朝、目を覚ましたら わたはまだ眠ってて。

携帯が、タマからの着信を知らせた。



藤「おはよ、早いな」

玉「ガヤ、俺そっちへ行ってもいい?」

藤「タマ」

玉「宮田から全部、話しは聞いた」

藤「そう、で?」

玉「堕ちるなら一緒に堕ちる事にするよ、フッ」

藤「おまえ」

玉「大丈夫もう迷いも恐れもない、ニコッ」



タマは毅然とした声で言ったんだ。



玉「俺は、わたが大好きだから」



こいつ、本当にいざとなると強いな。



玉「だからね」

藤「んっ?」

玉「もう、俺のことは心配しなくてもいいよ」

藤「ふっ」

玉「ミツの事だけを考えてあげて、ニコッ」

藤「分かった」



俺は、ニカにもバレてしまった事をタマに話す。

すると―



玉「あの執事、目的はいったいなんなんだろう?」

藤「さぁ」

玉「ガヤは、気にならないわけ?」

藤「俺は、あの夢から脱け出せる方法を探すつもりでいる」

玉「えっ」

藤「手始めに…」



ピンポーン、ガチャ!



藤「よっ、ニコッ」

玉「まだ寝てるの?」

藤「起きたらビックリするだろうな、クスッ」

玉「んふふっ」

藤「あとは頼んだ」

玉「任せて、ニコッ」



バタン!

あれは、この夢を見始めて暫く経った日のことだった



藤「占い?」

横「ほら珍しく宮田と3人でメシを食いに行った事があったでしょ、そのとき」

藤「あぁーあの路地裏の」



確かに、覚えている。

紫のオーラ、そいつは宮田にそう言ったんだ。



横「が、それからの記憶がない」



わたは、そこに何か手掛かがあるんじゃないかと。




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