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幻想世界☆

第2章 秘めた想い①

横「やっと起きた、フッ」

北「へっ?」



横尾さん、どうして俺んちにいるんで?

あげく目を覚ましたら。



横「おーい太輔、ミツが 目を覚ましたよ」



目の前の現実が、よく掴めていない自分。



藤「その顔…」

北「なんで?キョトン」

藤「おまえ昨日のこと全く覚えてないだろ?」

北「はあっ?何が」

藤「やっぱり、ハァ」

横「クククッ」



覚えているわ、それくらい

えっとー郁人とメシを食いに行き、それから。



河「じゃ、また今度」



家に帰った、うんそう間違いない。

いや、ちょっと待てよ…

少しだけ寄り道をしたような、しないような?アハッ



北「うっわ偶然だなぁ2人とも」

藤「きっ、北山!?お前なんでここに?」



あれ?あれあれ―



北「ふーんタマは帰ったんだ」

横「おまえ帰り道、逆じゃない?クスッ」

北「グイッ、ゴックン 気のせい気のせいゴクゴク、ゴックンくぅうっめぇこのビール」

藤「何しに来たんだ?」

北「やだねぇ藤ヶ谷さん、ここは飲み屋だぜガハハハハッ」

藤「‥‥‥」



あちゃーめんぼくない、ハハッ



藤「こっ、こら!こんな所で寝るんじゃない起きろ」

北「んーダメ眠い…お・や・す・み‥スゥーッ」

藤「さっきまで喋りまくってたじゃーん、ハァ」

横「アハハッ」



記憶とは、あてにならないもの。



藤「大変だったんだからなここまで連れてくるの」



それとも、誰かにすり替えられたのか?



横「まっ、ミツがとつぜん寝るのは慣れてるから俺は別にいいんだけどさ」

藤「わたは甘いんだよ」

横「そう?クスッ」

藤「そうだ」



クスッと笑う横尾さんにプーッとふくれる藤ヶ谷。

ってーことは、ここ。



北「横尾さんち?」

藤「今さら?ハァ」

横「クククッ」

北「悪い、アハッ」



けど、このときはそれ以上なにも思わなかったんだ。



横「メシでも食う?」

北「いいね横尾さん作ってくれるの?」

藤「北山にやらせたら何を食わされるか分かったもんじゃないし、フッ」

北「俺だって、料理くらい作れるわ」

藤「はいはい」

横「クスッ」



俺はこの空間が好きだ横尾さんと藤ヶ谷がいる。




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