
幻想世界☆
第16章 壊れてく予感
・二階堂side
その日の夜、俺は夢の中へ来ると。
自分の部屋で昼間の出来事を思い出していた。
戸「あの世界は今よりも、もっと欲望に満ち」
橋「月が、紫だけになっていて」
ニ「なぜ?」
戸「生け贄の儀式により、唯一希望の光りでもあった白い月が消えてしまったからだよ」
ニ「白い月?」
屋「俺たちが調べたことで分かっている範囲の話しをしよう」
紫の月は闇の象徴その反対に白い月は光りの象徴。
昔はまだここにも昼と夜があって白い月は本来、太陽だったという。
紫の月はむろん月だったが色は現実の世界と同じ淡い黄色だったらしい。
河「だがゼロムとその配下により」
ニ「ゼロム?」
塚「夢を食らう魔物さ夢魔とも言う」
ニ「なっ!?」
五「あそこは、そのゼロムが作った世界なんだ」
人の欲望を吸い取るうち、昼はなくなって月は紫へと変化し。
太陽は、白い月に変わってしまった。
そして人々の夢を支配し、いずれは。
現実の世界をも我がものにしようと企み始めたゼロムはあることを企てる。
それは白い月を消してしまおうというもの。
何故なら―
純粋なる夢を持つ者たちの心の象徴でもあったから。
いつか、その月に選ばれし者が現れたとき。
闇は、崩壊の危機を迎えてしまうかもしれない。
それは夢魔にとって、一番恐るべき敵でもあった。
魔族には、純粋というものがない。
あるのは、闇・悪・欲のみ
月の使者は狼の姿となって現れる、そう知ったゼロムは。
この世界にいる全ての狼を尽く消していき、その上でターゲットを捜して。
その人間が欲する者を獣人として引き込み。
欲望を増長させ、闇の中へ突き堕としたのち。
生け贄として紫の月へターゲットの精気を捧げた。
そのとき放たれるパワーをゼロムが吸収し。
白い月は消えてしまったのだという。
ニ「それじゃ」
戸「そう俺たちが見た未来は儀式が終わってしまった直後だったんだ」
河「そしてそのターゲットにされた奴らっていうのがよ、クッ」
五「郁人」
塚「何としても助けたい、そう思った」
橋「でも、どうしていいか分からなくて」
山「そしたら」
屋「あいつがとつぜん目の前に現れ」
ニ「あいつ?」
五「1年前の話しだ」
その日の夜、俺は夢の中へ来ると。
自分の部屋で昼間の出来事を思い出していた。
戸「あの世界は今よりも、もっと欲望に満ち」
橋「月が、紫だけになっていて」
ニ「なぜ?」
戸「生け贄の儀式により、唯一希望の光りでもあった白い月が消えてしまったからだよ」
ニ「白い月?」
屋「俺たちが調べたことで分かっている範囲の話しをしよう」
紫の月は闇の象徴その反対に白い月は光りの象徴。
昔はまだここにも昼と夜があって白い月は本来、太陽だったという。
紫の月はむろん月だったが色は現実の世界と同じ淡い黄色だったらしい。
河「だがゼロムとその配下により」
ニ「ゼロム?」
塚「夢を食らう魔物さ夢魔とも言う」
ニ「なっ!?」
五「あそこは、そのゼロムが作った世界なんだ」
人の欲望を吸い取るうち、昼はなくなって月は紫へと変化し。
太陽は、白い月に変わってしまった。
そして人々の夢を支配し、いずれは。
現実の世界をも我がものにしようと企み始めたゼロムはあることを企てる。
それは白い月を消してしまおうというもの。
何故なら―
純粋なる夢を持つ者たちの心の象徴でもあったから。
いつか、その月に選ばれし者が現れたとき。
闇は、崩壊の危機を迎えてしまうかもしれない。
それは夢魔にとって、一番恐るべき敵でもあった。
魔族には、純粋というものがない。
あるのは、闇・悪・欲のみ
月の使者は狼の姿となって現れる、そう知ったゼロムは。
この世界にいる全ての狼を尽く消していき、その上でターゲットを捜して。
その人間が欲する者を獣人として引き込み。
欲望を増長させ、闇の中へ突き堕としたのち。
生け贄として紫の月へターゲットの精気を捧げた。
そのとき放たれるパワーをゼロムが吸収し。
白い月は消えてしまったのだという。
ニ「それじゃ」
戸「そう俺たちが見た未来は儀式が終わってしまった直後だったんだ」
河「そしてそのターゲットにされた奴らっていうのがよ、クッ」
五「郁人」
塚「何としても助けたい、そう思った」
橋「でも、どうしていいか分からなくて」
山「そしたら」
屋「あいつがとつぜん目の前に現れ」
ニ「あいつ?」
五「1年前の話しだ」
