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幻想世界☆

第17章 慟哭と苦悩①

そして、俺はというと。



ニ「ミツうぅーお風呂できたよ」

北「なぁニカ?おまえマジで俺んちにずっといる気」

ニ「マジもマジ大まじさ」

北「誰に頼まれた?」

ニ「誰にも、ニコッ」

北「‥‥‥」



本当は嘘―



藤「ニカ、頼みがある」

ニ「なんだよガヤ」

藤「北山の傍にいてやってくれ」

ニ「頼まれなくても俺は」

藤「そうじゃない」

ニ「えっ」



“目を覚ましたとき抱きしめてあげれるよう常に”

正直、いきなりそんなことを言われ驚きはしたものの

ミツの為ならばと。



ニ「分かった」

藤「頼んだよ」



その夜―



ニ「ミツうぅ、ぎゅうー」

北「くっ、苦しいニカ」

ニ「あっ、ゴメンまだ早かったか アハッ」

北「はあっ?」

ニ「おやすみ夢の中で会おうぜ」

北「あ、あぁ」



歯切れの悪い返事、あとになって思えば。

でも、まさか。



藤「北山、逃げても無駄だ観念して出て来い」



ダダダッ!



ニ「ガヤ、何をやっているんだよ」

藤「そこをどけニカ」

ニ「嫌だと言ったら、キッ」



一体どうしたっていうんだ



北「くっ」

横「太輔、もうやめな」

藤「わたも邪魔だ、北山をこっちへよこせ」



昼間とは、うって変わったガヤの豹変ぶりに。



千「ちょ、どうしちゃったのガヤさん」



誰もが愕然とする事となる訳も分からず―




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