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・藤ヶ谷side

それで銀色の狼なんだ。



横「奴らが狼狩りを行ったのはミツを見つけ出す為」



それだけじゃない陥れ汚すのが目的だった。



ニ「だから、だから皆で」

横「話しは分かったニカ」



それに俺は、まんまと引っ掛かってしまったってわけだ、ｸｯ



ニ「ガヤも」



護るとか言っておきながらさ。



宮「ガヤ…さん」



悔しさに唇を噛み締め俯いていると。



北「藤…ヶ谷」

玉「ミツ」

北「俺､信じてっから ﾌｯ」

藤「えっ」



北山？



北「信じている、ﾌｯ」

藤「おまっ、バカか！俺はお前に…くっ」

北「あれは、藤ヶ谷であって藤ヶ谷じゃね」

宮「キタミツ？」



でも、俺だ。

自分の中にお前への欲望があったのは事実だから。



北「戻ってくれるのを信じ待っている」

千「ミツ」

横「そうだね、ﾌｯ」



わた？



横「俺達は誰も責めることはしない」

宮「仲間だから､ﾆｺｯ」

藤「でも」

千「俺なんかさ、いきなり宮田に襲われたんだぜ」

玉「キモかっただろ､ｸｽｯ」

宮「タマあぁ」

横玉千「あははっ」



有り難う、みんな。

だけど俺は、そんな北山の気持ちを踏みにじった。



藤「悪かったよ、ｸｯ」

北「ちょ、やめてくれ土下座たなんて」

藤「北山」

北「済んでしまったことをとやかく言っても、なんにも始まらないじゃん」

藤「くっ」

北「話し続けてくれニカ」

ニ「分かった」

北「そいつは俺の夢を利用しあの世界を作った、そうだな？」

ニ「あぁ」



やっぱり、お前は凄いや。



ニ「ゼロムはターゲットを捜していた」

宮「ﾊｯ、じゃあのとき」

千「宮田？」



そして引き込まれ今に至るってわけ。



ニ「奴を倒せば、あの世界から抜け出せる」

千「そうさ」

横「よし協力し合い」

宮「ゼロムを倒そう」

北「やろうぜ、みんな俺達でよ」

玉「ミツ、ﾌｯ」



力を合わせ―

まだ謎は残っているけれど立ち止まっているわけにはいかない。

この悪夢から解放される為に。

俺達はそれぞれ全力で戦おうとこの日、誓い合った。

打ちのめされても打ちのめされても立ち上がる力と絆

それが、自分らにとっての最強の武器であることを。

みんな知っていたから―