テキストサイズ

幻想世界☆

第21章 甦った記憶①

玉「千賀は来るって?」

ニ「うん、俺が心配だからとかなんとか言っちゃってさ」

玉「だったら宮田を返してくれない」

ニ「んっ?」

玉「いても邪魔になるだけだろうし」



タマの言葉にギャーギャー喚く宮田。



宮「千ちゃんが来るなら俺 帰らない」

ニ「玉森が呼んでるのに」

宮「きっと横尾さんが一緒にいるさ」

ニ「ひとりって、言ってたけどな」

宮「…っ、ダダダッ」



あははっ、すっ飛んで行っちゃった。

行かなきゃ後が恐いし。



ニ「ミツはガヤから聞いてるだろうから、掛けようかどうしようか迷ったんだけどさぁ」

北「藤ヶ谷なら、あれからすぐ出掛けたよ」

ニ「そっ、じゃあ」

北「俺にも、その話を聞かせてくれない」

ニ「分かった」



結局は全員に話し俺と千賀は例の場所へと向かったんだ。

どうやって奴を捜すのか、まったく考えもせず。

が、そこで。



「病院ねぇ、ある事はあるんだけど」

「何科にかかりたいの」



えっ?



「それにもよるでしょ」



いえ、人を捜しているだけなんですが。



「名前?名前は、その人の取り合えず行って捜してる人の名を言ってみたらどう」



そうだった、肝心の名前を知らなかったんだっけ。

二階堂 高嗣、振り出しに戻る。

けどガヤは、それでも諦めなかったんだ。

奴を捜すことを―




ストーリーメニュー

TOPTOPへ