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幻想世界☆

第22章 甦った記憶②

ピカーッ!



河「うわっ、眩しい」

橋「なに、これ!?」

屋「北山だ、あいつの身体から光りが」

五「なっ」

橋「引き寄せられるぅー」

戸「ハッシー、手を」

山「屋良にぃ」

塚「うわあぁーっ」



そこからの記憶が、飛んでいる気がついた時には。

いや正確には再びこの夢を見たとき。

ガサガサッ、ガサッ!

俺はハンターに追われ森の中を逃げ回っていたんだ。

が、しかし始まりはその前



北「えっ?なんでこれどうなってるん」



異世界の扉を開けてしまったのは、自分自身だった。



北「これで全部さ」



話し終えると、静まり返る室内。

誰も口を開こうとはせず。

辿り着いた真実は、俺達を恐怖のドン底へと突き落とした。

通常「夢魔」とは人の夢を食らう魔物だと言われてはいるが。

自分たちをあの世界へ引きずり込んだゼロムはそれが目的ではなかったんだ。

負けるわけにはいかない。

愛する人・大切な仲間を、あんな奴に奪われてたまるものか。



ニ「行くよミツ」

北「ニカ、ふっ」

玉「俺たちは絶体に、わた・宮田・ガヤを助け出してみせる」



その戦いへ挑むとき、俺の隣には頼もしくも成長したニカとタマ・千賀がいた。

輝くばかりに包み込む優しい笑顔を向けながら。

俺は思う。

こいつらが傍にいてくれたなら自分も強くなれると。

その揺るぎない絆を武器として。




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