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幻想世界☆

第22章 甦った記憶②

藤「北山」

北「ふーんだ」

藤「そんなにスネるなよ」

北「スネてないもん」

藤「クスッ おみやげ、買って来たからさ」

北「ほんとに?ニコッ」



うわっ、調子いいーこいつ



北「やったぁー寿司じゃん食べていいの?」

藤「どうぞ、ニコッ」

北「いっただきやーす」



パクッパクッと次から次へ口の中へ頬張り。

頬は膨らんで、まるでリスのよう。

あははっ―



北「うんめぇーパクッ」

藤「クスッ」



その夜、スマホ画面と睨めっこしている俺を。

北山は不思議そうに見つめていた。

あった、これだ山上浩介、フルネームで載っている。

小説家にでもなりたかったのかな?



北「なぁ藤ヶ谷、何を見ているんだ?」

藤「んっ?うーん」



その内容は―



北「つまらねぇよ」

藤「あぁー分かった、もうちょっと待っててな」



これって俺達のことじゃん待て、そんなわけ。



北「にゃあ藤ヶ谷あそぼ、なっ?遊ぼったら遊ぼ」

藤「‥‥‥」



隣で俺の肩に頭を乗せ甘えるみたいに懐いてくる北山



北「藤ヶ谷あぁ」



はいはい分かったってあと少しで読み終わるからね。



藤「あっ」



が、次の瞬間、押されて。

ドサッと倒れ込んだ拍子に俺の腕の中へスッポリ入り込み。

北山は…



北「んーあったけ、気持ちいい ニコッ」



マジで、お前ペットみたい



藤「こっちを向いてみ」

北「んっ?」



ゴロンと横になり、向かい合わせとなった俺と北山は

チュッ!

また夜のいとなみが始まるギシギシとベットを揺らし




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