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幻想世界☆

第22章 甦った記憶②

・横尾side

ニ「ねぇ、やっぱりガヤとミツも呼んで来ない?」



思わぬ、アクシデント?と言うか。

宮田が、なかなかこっちへ来なかった事で少し大騒ぎとなった俺たち。



横「じゃ行って来るね」

ニ「宜しく、わったー」



ガチャ、バタン!

遅れてやって来た姿を見てひと安心したものの。

なんだか俺は喉元の奥で。

物が引っ掛かっているような、妙な感じがしていた。



執事「如何なさいました?横尾さま」

横「別に」



それと、こいつ執事があまりにも俺達を自由にさせているのもおかしい気がして



執事「皆さま、本当に仲が宜しいですね羨ましい限りです」

横「お前には友達がいなかったわけ?」

執事「いたらこんな所にはいませんよ」



ふっ、寂しい人生だったんだな。



執事「ところで話しは変わりますが、どこまで御存知なのです」

横「はっ?」

執事「ご自分の運命を」



ニヤッと怪しく笑う執事。



執事「何やら、こそこそと探っていらっしゃるようですが」

横「いや、フッ」



やっぱり、気がついていたんだ。



執事「まぁーいいでしょう何をしても運命には逆らえませんし」



随分と自信ありげだね。



執事「抵抗していた藤ヶ谷さまもめでたく貴方がたの世界であの銀色の狼と結ばれ」



しかし―



執事「これで、やっと先へ進むことが出来ます」

横「んっ?」

執事「横尾さま感謝していますよ2人がそうなるよう場を作って下さり、ニヤッ」

横「俺は別に」

執事「でも結果そうなりました後は時を待つだけ」

横「とき?」

執事「すぐに分かります」



ふっ、また意味深な言い方をして。

が、お前こそ分かっていないんじゃない。

俺達の絆が、どれほど強いものなのかを。

いろんな事があった、だてに長く付き合って来たわけではないんだ。

ちょっとやそっと、調べたくらいで何でも知っているような顔をするな。

あとでギャフンと言わせてやるから。




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